o__        http://messengers.nifty.ne.jp/         [1999/08/02] vol.027
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 ◎-\◎...┃M┃E┃S┃S┃E┃N┃G┃E┃R┃S┃★┃M┃a┃i┃l┃
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 あれ? いつの間にか8月になっていて、おまけに公開まであと20日を切っ
てる! ホントにそんな感じです。そしていよいよ明日から、試写会が始まり
ます。メッセンジャーホームページでも試写会をご覧になられた方の感想を、
大募集します! 下記のURLから、どんどん感想を送ってくださいね!
http://messengers.nifty.ne.jp/messages/index2.html
                              (くろだ)
           公開まであと → [19日]
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-----[I・N・D・E・X ]-----------------------------------------------------
【1】脚本家・戸田山雅司の【これが『メッセンジャー』だ! VII】
【2】日刊 BaBa'sメール[1999/07/31]

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【1】脚本家・戸田山雅司の【これが『メッセンジャー』だ! VII】
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 どうも、総コレステロール値が250を超えた脚本家の戸田山です。
『メッセンジャー』の登場人物プロフィール紹介の最終回ですね。やはり、トリ
を取っていただくのはこの方しかいらっしゃいません……。

◎島野 真(加山雄三)
   年齢 60歳
   職業 警視庁神谷署交通課勤務
   出身 神奈川県
   性格 ???
   特技 都内の道路事情を熟知
苦手なこと ???(映画を観てのお楽しみ)
好きな言葉 イチかバチかだ

◎島野のキャラクター
 警視庁に入庁以来、都内各署で交通課一筋で叩き上げてきた、バリバリのお巡
りさん。妻は数年前に死亡。息子と娘はすでに社会人で独立し、まもなく定年退
職。老後は海を見ながら悠々自適なひとり暮らしを送る、はずだったのだが……。
 飄々としてマイペース。一見温和で柔和、誰にもやさしそうに見えるが、長年
のキャリアに裏打ちされたその鋭い目は、相手の心の奥底をしっかりと見据えて
いて、あなどれない。
 〔アリ/キリギリス〕でいえば、う〜ん……不明。たしかに自転車便の鈴木や
横田たちには肩入れをするけど、根っからのアリ仕様ではどうやらなさそう。そ
の長〜い人生には、ひょっとしてキリギリスだった時期もあるかもしれないし、
あるいはもっと別の存在”若大将”だったというウワサもある。とにかく、一般
的な基準で図れるヒトではない。普通の警察官だったら、勤務後には居酒屋「ひ
さご」で一杯やるはずのところ、なぜか「P's ダイナー」に指定席を持っている。
そのあたりを見てもただ者ではない感じ。いざ、実戦に入っての老練な策士ぶり
はヨーダも真っ青。ミディクロリアン値はアナキンなみ(!)。
 ひょっとすると彼はアリとキリギリスとの争いを、原っぱイチの巨木のてっぺ
んから目を細めて「よくやるよな」と眺めていたムシの神様。けれど神様のクセ
して、どこかやんちゃな部分を忘れることが出来ずに、足をすべらせたふりをし
てアリたちの街に落っこちて来てくれたのかもしれない。
 結論。島野真は【空から落ちて来たムシ・ワールドの神様】なのである。


 TVドラマが「総当たり戦」だとすると、映画は「勝ちぬき戦」です。たとえ
ば連続ドラマだと「○○と××が出演して、主題歌は△△で、□月から12話で、
ストーリーはこれこうで、こんな感じ」という風に、大ワクが決まっています。
でも映画は、本当に限りなくゼロに近いところからストーリーを作り、キャステ
ィングを決め、主題歌をお願いし、タイトルをひねくりだし……と、ひとつひと
つのステップを積み重ねないとゴールには到達できません。そのプロセスをたっ
たひとつ踏み外しただけで実現しなかった場合だって実際にはあります。ヒヤヒ
ヤの連続、負けたら終わりの緊張感、それが映画のシナリオを作る醍醐味だと、
最近ようやくわかってきました。
 プロットから準備稿、そして決定稿、決定稿II、決定稿III、決定稿IV……
(おいおい!)と書き進める作業と並行して、少しずつ決まっていくキャストの
顔ぶれを拝見しながら、僕はとても幸せな気持ちでした。なぜなら、『メッセン
ジャー』のキャスティングは、このメールでご紹介できなかった方々を含めて、
100%完璧だったからです。

 ご愛読ありがとうございました。
 それでは、映画館でお会いしましょう。

                              戸田山 雅司

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【2】日刊 BaBa'sメール[1999/07/31]
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 恐怖の大王の7の月も終わり、ここからは『メッセンジャーの8月!』
 今は、プログラムの原稿書きに迫られています。高校・大学の自主制作映画を
作るだけじゃなくて、劇場施設そのものから、ポスター、看板、パンフレット、
その他宣伝まで、全部自分でやっていたのでそのクセが抜けず、毎度、映画完成
した後も色々と興行上のクリエイティブに手を染めているのです。ことに映画の
パンフレットって、自分が昔集めていたこともあって、なによりも自分で作りた
いのね。
 世の映画監督には、「黄色いリボン」「駅馬車」などのジョン・フォード型監
督と、伊丹十三型監督のふたつのタイプがいて、前者は、映画を撮りあげたら、
編集すら「おまえら、勝手に切り刻んじゃうんだろ。好きにしろよ。」と言って、
さっさと休暇をとって南の島に行っちゃうヒト(ジョン・フォードって本当にそ
ういうヒトだったらしいッス)。で、ボクはどっちかというと、完全に後者で伊
丹サン型(そこまで、才能はないけどね)。
 それで、今度の映画のパンフレットですが、これはハッキリいって、いいです。
全出演者にインタビューしたり、主要キャストが乗った自転車についてカスタム
化した部分まで含めて、全部解説してあったり、物語で描かれた配達レースの地
図がついていたり、中身が濃いです。谷本ヨーコさんのイラストの黄緑色の表紙
のパンフレットを映画館で見つけたら、ぜひ手にとってみてくださいね。

                               馬場 康夫


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        映画「メッセンジャー」8/21 全国東宝系でロードショー
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