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馬場監督、ウェアのこだわり 2


 そして、馬場監督のウェアやアイテムに関するこだわり(つまりこれが各人物像だったりもするわけですが…)はまだまだ続く。

「横田は、鈴木と比べるとファッションに対するこだわりがちょっと異なります。レーシングジャージを平気で着こなす鈴木に比べ、横田はあまりサイクルウェアらしくない、むしろ街着でもおかしくないようなさりげないデザインの洋服を選んで着ています。これもまた、こなれたMTBファンらしさの表現になっていると思います」

 SWOBO(スウォボ)やCREDIT(クレジット)は今後日本で流行すること間違いなしのアメリカンブランドだし、INHABITANT(インハビタント)はヨコ乗り系注目の新進気鋭のブランド、NIKEのACGシリーズや、FILAのアウトドアラインといったブランドも横田のお気に入りのブランドとなっている。

「こんな横田のウェアに対する意識を受け継いでいるのが由美子です。彼女にもファッションに対するこだわりを持たせました。由美子が着ている洋服は、サイクル専用ウェアはほとんどなく、アパレルブランドの洋服なのにサイクルにも使えそうなモノばかりを選んでいます。『自転車便だからって何もサイクルウェアを着なくちゃいけないってことはないでしょ』…そんな洋服にちょっとうるさい由美子らしいチョイスになっています」

 NICE CLAUP(ナイスクラップ)やO・Z・O・C(オゾック)のラインなどから、シルエットが細身でスポーティーなのもが多く選ばれている。

 横田や由美子のファッションは、現行のサイクルファッションとはちょっと違っているかもしれない。けれども、これからのMTBウェアの主流になること間違いなしのチョイスだともいえる。そして、こんな着こなし術の影のアドバイザーとして活躍したのが、若者に大人気のカリスマ的ブランド「BEAMS」のスタッフであったということも一言つけ加えておこう。

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