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「見た目恐そうで中身は気弱。服部クンとボクって似ているかも」
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映画の見どころに、「自転車便VSバイク便」という対立関係がある。ここで描かれている悪玉・バイク便からメッセンジャーに転じるのが服部宣之。金髪で腕には「忍者ハットリくん」のタトゥー。一見、絶対仲間にしたくないタイプだ。
「いや、服部は本当は気が弱いんです(笑)。実家のお母さんに仕送りをしている好青年なんですよ」
―外見とのギャップがありますよね。
馬場監督と話して、バイク便時代は強面でいこうというコトになりました。無口で恐そうに見せかけるため、前半部分のセリフも全部カット。だけどメッセンジャーとなってからは、本当の性格が出せてイキイキしていきます。これが監督の狙い。というのも、鈴木クンや横田クンはそれぞれパートナーがいるけど、ボクにはいないでしょ。だから観客のみんなに応援してもらえるように、インパクトの強いキャラクターにしたんです。
―青木さんは、今までも「ワルそうだけど本当は気弱」という役柄が多いですよね?
自分自身もそうだからかな(笑)。監督もボクと会ってから、役柄の設定を変えているし、どこか似ている所があるのかもしれません。
―では、同じように自転車も好きなんですか?
好きです! 小学校の頃は18段ギアの自転車に乗っていたくらいですから(笑)。だけど、撮影では自転車のシーンが一番苦労しました。ワンシーンを撮るにも何度も走らなくちゃいけないし、しかもキャメラカーと同じスピードじゃないといけない。そう思うと、一日中猛スピードで走っている本物のメッセンジャーたちって、相当ハードだと思いますよ。
―だけどカッコイイ。
そう。ストイックでボクサーみたいですよね。よく東京でメッセンジャーたちと似た格好で自転車に乗っている人をみかけますよね。でも、本物とは“目”が違うんですよ。服部にも、そういう雰囲気を持たせたいですね。
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