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まだまだあるぞ!メッセンジャーバイク(後編)


 今回は服部役の青木伸輔さん(役名が服部だから、左上腕に入れたタトゥーは「忍者ハットリくん」。試写会をみたヒトのうち、何人が気がついたかな?)の自転車紹介からスタートします。

 金髪が似合う服部は、もともとはオートバイ便のヒト。だから自転車もメカメカしいダブルサスモデルを選んで乗っている。でもコレって自分で買ったものじゃないのです。以前「トーキョー・エクスプレス」にいた誰かが乗っていたもの。置きわすれられている何台かの自転車の中から、どれか選んでって鈴木に言われ「コレ、いいっすか?」っていって選んだらしい。

 ベースモデルは「GIANT・WARP DS-2」。ゴツイシルエットで特徴的なものの、ステッカーを全部剥がして張り換えちゃっているためベースマシンが判別しずらかった。それだけに、テレビの予告にちらっと映るシーンや記者発表の写真を観て、マニアの間では「スペシャライズド・FSRじゃないか? ゲイリー・フィッシャー・ジョシュアかも?」といった憶測も流れていたらしい。
 では、気になるカスタムポイントは……、
  1. 「裏原宿系」には定番の「ステッカーチューニング」を施している。これって要するにもとのステッカーを剥がし、自分の好きなステッカーに張り替えること。
  2. ホイルはボントレガー製。赤いカラーリングが施されている。もともとは鈴木の「TREK・8000」で使っていたホイルだが、鈴木がディスクブレーキに交換してホイルもディスクブレーキ専用のものに換えたため、誰も使わなくなっていたところに服部が目をつけた。
  3. タイヤは真っ赤なスリックタイヤに変更。
  4. サドルを星条旗カラーの「SDG・アメリカーナ(13,000円)に交換。もともとはショーン・パーマーのリクエストで作られたサドル。
  5. ハンドルはアップハンドルに変更。タイオガ・TIG DH BAR(4,500円)。
  6. ワイヤーケーブルはすべてブルーに変更。ここまでやるとだいぶカスタム感が向上する。
 と、まだまだ書ききれないほどある。パーツをかえてオリジナリティーを演 出するあたりが、オートバイ出身者らしい服部のMTBだ。

 次に、鈴木と尚実が二人乗りするラブラブなシーンの自転車。おいおい、自転車は公道では二人乗りは禁止となっておりますが……(日本ルール)。鈴木「えっ? 公園の中だったんだけど……」なるほど! ではその自転車紹介です。

 車名は「BD-1(ビーディーワン)」。折り畳み自転車(フォールディングバイクと呼ぶのがカッコイイ)のなかでも今一番人気のモデル。値段は11万円。裏原宿あたりでよく見かけます。
 「トーキョー・エクスプレス」では、入り口を入ってすぐ上に、ハンドルだけ折り畳んだ状態で置いてある(というか、ぶら下がっている)。コンパクトになることがこの自転車のメリットではあるものの、決してあなどることなかれ。乗り味は本格派なのだ。というのもタイヤが小径になったぶん、ギア比を変更して対応していたり、変速機もついていたり、さらに乗っているときのポジションがスポーツモデルとほぼ同じだったりと、じつはフィーリングはスポーティなMTBとなんら変わらないのである。そしてルックスがかわいいとなれば、鈴木のセカンドバイクとして選ばれても当然な一台なのだ。


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