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馬場監督、ウェアのこだわり 1


 誰にだって「こだわり」は存在するもの。そして、ライフスタイルに対するこだわりは、その人の洋服や持ち物に対するこだわりとして表現されることが多いようだ。

 馬場監督は、作品「メッセンジャー」のなかで、各登場人物の人物像を、こういったウェアや持ち物に対するこだわりというかたちでも表現しようとしている。 「鈴木は本格的な自転車マニア。だからウェアやアイテムの選び方もかなりこなれています。鈴木は系統でいえばクロスカントリー派のライダーなんです。だから日頃からレーシングジャージやサイクルパンツを着用することにあまり抵抗はありません。その格好のままオシャレな喫茶店にも入っていけてしまう、そんな人物です。

 そして好きな…というか意識しているプロライダーが一人います。その人の名は『ショーン・パーマー』。パーマーはスノーボードから転向してきた、ダウンヒル系の切れたイメージの代表的ライダーですから、クロスカントリー系の鈴木とはちょっと派閥が違うように感じるかもしれませんが、鈴木はあくまでMTBの世界でもっともファッショナブルでクールなイメージリーダーとしてショーン・パーマーを意識しているのです。

 パーマーは昨年まで、ウェアブランド・FOX(フォックス)と契約を結んでいました。というか現在のFOXの人気は彼が作ったといっても過言ではありません。しかし、そんなパーマーが`99年からはNo Fear(ノーフィアー)に移籍。そんなビッグニュースをうけて、鈴木も意識のなかではNo Fearにウェアを変更していこうという気持ちになっています…」

 MTBのマニアが聞いても納得の馬場監督のこの説明。そして、そんな鈴木の選んだウェアはどれもツウ好みのするブランドばかり。MTBマニアへの近道をさがしているなら、この映画の端から端まで、目を皿のようにしてチェックするしかない!!

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